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From the
to the

invisible,
visible.

見えないつながりを

​見える力に。

ひろしま

社会医学系
専門医研修
プログラム

 この研修は、一般社団法人社会医学系専門医協会が運営する専門医制度に従い、広島県・広島市・広島大学 が一体となって、様々な関連機関と取り組んで行う、行政機関で働く医師の育成を目的とした、社会医学系専門医研修プログラムです。

 ​夜空に散らばる無数の星も、つながりがわかれば星座とその物語が見えるように、私たちの見えないつながりも、見えるようになれば、多様な仲間とともに様々な社会の健康課題に気づき、解決策を見出すことができます。

​ つながりづくりこそ、この研修の一番の楽しみであり、あなたの未来の力になるのです。


あなたを社会につなぎ、
あなたの未来につなぐ、

ひろしまの研修。
 
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 本プログラムは、広島県における健康福祉施策の担い手として、産官学が連携し、保健所等で健康危機管理や地域包括ケア等に従事しながら、地域の健康課題の解決に取り組む専門医の育成に取り組むものです。

 ひろしまの研修は、「産官学の連携」「広島独自施設」「公衆衛生学修士(MPH)の取得」「幅広い研修分野」という4つの特色を持ち、関係者同士が一丸となって、専攻医がコンピテンシーや専門知識・専門技術を身につけられるよう、運営しています。

 また「プログラム管理委員会」に加え、専門医や指導医等で構成する「プログラム検討委員会」によって研修内容の充実を図るとともに、「ひろしま公衆衛生医師ネットワーク」を活用し、専攻医・専門医・指導医がともに育み合える環境を整えています。

 さあ、このプログラムはあなたが主役です。あなたらしいベストプランのもと、色々な関係者・関係機関と協働しながら、研修を楽しみませんか。答えのない課題に向き合うこのプログラムは、まさにあなたの冒険の旅の始まりです。

 見えないつながりが見えるようになる確かな力を身につけ、あなたと一緒に未来の広島で働けることを、みんな待っています。
ひろしま社会医学系専門医プログラム 
「はじめに」「改訂にあたって」より抜粋
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ひろしま社会医学系専門医プログラム

広島県、広島市、広島大学が、企業、団体、県民などの様々な主体と連携して取り組む「社会医学系専門医」育成プログラムです。

広島県内の行政で働く医師の育成を目的としており、
広島県あるいは広島市職員として採用された医師が対象です。

特徴1

官学連携事業として、合同研究や研修会など、多数・多彩な学習機会が設けられており、平常業務と調整しながら、積極的に参加する中で、知識とつながりを得ることができます。

特徴2

​研修期間の中で広島大学公衆衛生学夜間大学院MPHコースを受講し、授業の履修や研究、修士論文の作成や学会発表を通じ、行政医師として必要なリサーチマインドが醸成されます。

特徴3

広島市内や近郊に集結する幅広い分野を選択することで、知識の鮮度・研修意欲・研修の継続性を保ちながら、広島県の公衆衛生行政をOJTとして学ぶことが出来ます。

プログラム管理委員会

ひろしまプログラムの研修例

広島県・広島市に入庁

教育・研究

副分野
​産業・環境

主分野
​行政・地域

副分野
​医療

実践現場

​修了判定

3年間

基本
​プログラム

専門医試験

社会医学系専門医

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1年目

​基本知識・技能の習得

​専門領域の専門医及び

行政職員としての

基本的な知識と技能を

身につける

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2年目

実践現場での応用

​1年目で身につけた

知識と技能をもとに

行政の様々な実践現場で応用する

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3年目

経験・技能の強化と発展

​不足する経験や

弱点となる技能の強化と

多様な実践経験の場で

知識や技能を発展させる

広島県職員の研修例

広島市職員の研修例

社会医学系専門医を取得して

見えないつながりが力に変わる、新しい始まりの研修。

​2021年専門医取得:保健センター勤務

 この研修は、研修先へのアクセスの良さ、自由度の高さ、そして研修先との親しい関係性が特徴です。これらが、公衆衛生医師として最も養うべき力である「つながり」づくりの基盤になりました。また、研修に広島大学MPHコースが含まれることで、地域課題に対し、現場対応から調査研究に至るまで切れ目なく取り組むことができ、科学的根拠をもとに政策立案しようとする公衆衛生医師像が育まれ、今の私を助けています。

 見えないつながりを見える力に変える、行政医師としての大きな能力を得られるこの研修を、ぜひみなさんも、広島で体験してみませんか。

広島市南区役所厚生部 平本恵子(2024年現在) 

専門医取得はゴールじゃなくて、スタート。

​2023年専門医取得:広島市役所勤務
 ひろしま社会医学系専門医研修プログラムは、広島県・広島市・広島大学と連携しながらバランスよく専門知識を学べるプログラムで、垣根を超えた多くの先生方、関係部局の方とのつながりを育み、自分を大きく飛躍させました。
 また、私たちにとってプログラムを受講することが目的なのではなく、研修を終えて専門医となり、それからどのような活動するのかが大事なのです。
 専門医取得が、公衆衛生医師としての真のスタートであり、新たな気持ちで日々楽しく活動しています。

広島市役所保健部健康推進課 城間紀之(2024年現在)

​オールひろしまの研修を企画するネットワーク

社会医学系専門医とは

 個人へのアプローチにとどまらず、多様な集団、環境、社会システムにアプローチし、人々の健康の保持・増進、傷病の予防、リスク管理や社会制度運用に関してリーダーシップを発揮することにより社会に貢献する専門医であり、多世代・生涯にわたる健康面での安全、安心の確保と向上に寄与することを目的としています。

学習分野

本プログラムの専攻医は、広島県又は広島市で採用されていることを前提としており、主分野は「行政・地域」、副分野は「産業・環境」「医療」となります。
主分野:行政・地域
副分野:産業・環境
副分野:医療

実践現場

本プログラムの主分野の実践現場は「行政機関」であり、行政機関において経験すべき課題と目標を参考に幅広く事例を経験します。副分野の実践現場(職域機関・医療機関)では、それぞれ30時間程度の実践学習を行います。
 さらに
教育・研究機関ではプログラム修了判定のための論文作成にむけた調査研究等を行います。

獲得すべきコンピテンシー

広島県庁

行政機関

広島県庁(健康福祉局)

広島県西部保健所

広島市役所(健康福祉局)

広島市保健所・保健センター

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職域機関

広島県医師会

広島産業保健総合支援

センター

マツダ株式会社

広島大学

医療機関

広島大学病院

県立広島病院

安芸津病院

広島市民病院

立みつぎ総合病院

ひろしまCDC

教育・研究機関

広島大学

放射線影響研究所

広島県保健環境センター

広島市衛生研究所

県立広島大学 HBMS

広島市こども療育センター

 専門医研修を通じて、以下の「コンピテンシー」を獲得することが目標です。
 *コンピテンシー=「職務で優れた業績や成果を生み出す個人の行動特性」
医師と患者

基本的な臨床能力

握手二人の男

パートナーシップ構築能力

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分析・評価能力

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教育・指導能力

ビジネスミーティング

事業・組織管理能力

バイアル

研究推進と成果の還元能力

ランチミーティング

コミュニケーション能力

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倫理的行動能力

獲得すべき専門知識

e-learningや広島大学MHPコースの受講を通じて、以下の専門知識を習得します。
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公衆衛生総論

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組織経営・管理

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保健医療政策

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健康危機管理

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生物統計学・疫学

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環境・産業保健

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行動科学

広島県庁

 健康福祉局では、行政の基本事項とともに、感染症対策、精神保健福祉、生活習慣病対策、難病対策等の保健医療分野における政策立案の過程について幅広く学びます。

 広島県感染症・疾病管理センターでは、広島県の感染症対策の中核機関として、県保健所へ の指導助言、行政検査や感染症サーベイランス、公衆衛生関連情報の理解を通じ、感染症の発生動向分析や事案対応を学びます。

研修基幹施設

 広島県西部における健康増進、疾病予防、生活衛生、健康 危機管理等を担う公衆衛生の第一線の行政機関であり、管内市町に対する支援や 人材育成等を担っています。 さらに市町や医療、介護、福祉の関係機関と連携し、救急医療や災害医療の体 制整備、地域包括ケアシステムの推進等、地域における医療保健福祉の総合的な企画調整等について学びます。

 行政に関する基本的な教育を受けるとともに、健康づくり、 生活習慣病対策、難病対策、感染症・予防接種、救急医療等の保健医療分野にお いて、事業の実施や関係機関との調整等を通じて、政策立案の過程について幅広 く学ぶことができます。

 乳幼児健診等の母子保健や、地域での生活習慣病 予防事業や健康づくり活動等の成人保健、医師会をはじめとする地域の関係部局との連携事業等、県保健所では実施していない対人保健サービスについての研修をうけます。保健センターは、感染症対応や災害支援等の保健所機能も有しており、これらの健康危機管理体制について市保健所(=本庁)と 連携しながら政令市における区の役割を学ぶことができます。

MPH授業風景

研修連携施設

 疫学、生物統計学、保健行政・医療管理学、 国際保健学等の公衆衛生学の専門知識を習得するため、「MPH(公衆衛生学)コース」を受講することで、各講座の研究テーマに関わり、肝炎ウィルス感染に関する研究や分子血清疫 学研究、災害時の診療情報管理やシステム開発等を通じて、現場で課題解決を行うための疫学調査や政策立案を学ぶことができます。なお、MPHコース修了者には修士号が付与されます。

 広島県東部における健康増進、疾病予防、生活衛生、健康危機管理等を担う公衆衛生の第一線の行政機関であり、管内市町に対する支援や人材育成等を担っています。さらに市町や医療、介護、福祉の関係機関と連携し、救急医療や災害医療の体制整備や、地域包括ケアシステムの推進等に取り組んでおり、地域における医療保健福祉の総合的な企画調整等について学ぶことができます。

 広島県呉市(中核市)における公衆衛生行政(食品衛生・生活衛生・動物愛護)について、事業所への監視指導や市民・事業者への衛生講習会などに同行し、市での取組を学ぶことができます。

 福山市(中核市)の保健所業務、予防接種や乳幼児健診等の母子保健、生活習慣病予防事業や健康づくり活動等の成人保健等の対人保健サービス、こども発達支援センターにおける子どもの発達相談・対応・診察や福山夜間成人診療所における初期救急医療等を学ぶことができます。

 広島県の子どもと家庭に関する総合的な相談機関であり、児童虐待や少年非行、配偶者からの暴力等、複雑、深刻化する子どもや家庭の問題に対応するための、医学的側面からの診断及びケア等について学ぶことができます。

 海外から来航する船舶や航空機に対する検疫、感染症を媒介するねずみ族や蚊族の調査、船舶衛生検査、海外渡航者への予防接種や感染症に関する情報提供に関する研修を受けることができます。また、国内で販売する輸入食品の届出審査、輸入相談、モニタリング検査に関する研修を受けることができます。

 昭和50年に発足した全国で唯一の日米両国政府が共同で管理運営する研究機関です。広島・長崎の原爆被爆者に対する放射線の影響の調査に重点を置き、世界最長・最大級のコホート研究を行っています。原爆被爆者とその子どもの健康状態及び死亡率に関する疫学調査や臨床調査、放射線の健康影響調査をしています。

 職場巡視、衛生委員会の見学、作業環境測定結果の評価やリスクアセスメントの実施、一般・特殊健康診断(診察、判定)の実施および事後措置の見学、保健指導・受診指導の実施、健康教育・労働衛生教育の実施、長時間労働者および高ストレス者に対する面接指導の見学、メンタルヘルス不調者等の職場復帰支援や両立支援の見学を行い、さらに各種事例のプレゼンテーション等を行います。

広島大学

研修協力施設

 各種委員会(医療安全対策委員会、感染対策委員会、基幹災害拠点病院委員 会、医療情報管理部運営委員会、クリニカルパス運営委員会など)・カンフ ァレンス・経営・政策や調査・審査会参加、災害対応・訓練の企画・参加、現場・施設視察、医療データ解析・調査、 プレゼンテーションなどを行います。 また、安芸津病院や公立みつぎ総合病院では地域での在宅医療等を通じ、地域 包括ケアを担う活動も行います。

 心の健康の保持増進や精神障害の予防、社会復帰への支援等を目的として、相談対応、調査研究、市町や区保健センターへの技術支援、青春期やうつ病デイケアの運営を行うとともに、自殺対策や薬物依存対策へも取り組んでいます。

 行政検査、感染症サーベイランス、公衆衛生関連情報の収集・解析・提供の意義を理解して、感染症の発生動向や環境分野について、研究計画の立案、データ解析、研修受講、学会参加等を行います。

 児童の発達等の相談対応、医学的診断・判定、障害児等の治療・訓練等を行う療育相談所や、広島市内にある児童福祉施設において、療育支援について学ぶことができます。

 産業医資格取得に向け、広島県医師会主催の研修会に参加できます。(更新の場合は広島産業保健総合支援センターの研修会も参加可能)実地研修として、広島県総務局人事課(職員健康担当)や広島市企画総務局人事部福利課等において研修を行います。

 ヘルスケア分野専門科目及び実践科目の学生指導を行うとともに、病院の経営陣を構成する病院幹部に向けて、地域医療を守るために実務に即した医療経営に関する広範で高度な教育プログラムを企画・運営しています。

広島大学大学院 医系科学研究科 公衆衛生学

Department of Public Health and Health Policy,

Graduate School of Biomedical and Health Sciences,

Hiroshima University

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